今日は2月14日ね。世間ではバレンタイン一色だけど、
私はローマ教皇ベネディクト16世が退位を発表したことに興味津々よ。
ということで、ベネディクト16世について調べたことをまとめてみたわ。



【ベネディクト16世の在任中退位について】
普通、ローマ教皇って一度なったら死ぬまで勤め上げるもので
生きてる間に退位するのは、異例よ。
なんでも、600年ぶりなんだって。

ベネディクト16世の前に存命中退位したのは、
1415年のグレゴリウス12世までさかのぼるわ。


【ベネディクト16世の思想】
ベネディクト16世って、教皇としてはすごく保守派の人と言われているわ。



カトリックって保守的な宗派で、自由を重んじるプロテスタントとよく比べられるけど、
そんなカトリックも、最近は結構、やわらかくなってきていたの。

先代のヨハネ・パウロ2世は穏健派で、プロテスタントと仲直りする努力をしたり、
他の宗派とも、積極的に交流を持ったりしていたのよ。

その一方、ベネディクト16世は、ずっと他の考え方を必要以上に認めることを批判して
プロテスタントに対しても、一貫して「認めない」という立場を示していたわ。


【ベネディクト16世が批判したもの】
ベネディクト16世は、いろんなものを批判しているわ。たとえば……

「イスラム教に対する批判」
「クリスマスの商業主義に対する批判」
「中国の宗教政策に対する批判」
「アニメやゲームの過激な表現に対する批判」

などがあるわね。イスラム教批判は大きな波紋を呼び、反発の声も多かったそうよ。



だけどその一方で、ローマ教皇として初めて
「コンドームの使用を認めた」というのもあるわ。
エイズの蔓延を防ぐ、という意味だったんだけど、
避妊や中絶に対して厳しいカトリックとしては異例と言えるわね。


【ベネディクト16世の評価】
わずか8年の在位中、カトリック教会に不祥事が相次いだ、という残念な面があるわ。

「欧米諸国のカトリック聖職者による児童性的虐待事件」
「カトリック司教によるナチスのホロコースト否定発言」
「カトリック内部の不正に関する文書漏洩事件」

などがあって、いずれも対応について批判されているわ。
こういう部分では、先代のヨハネ・パウロ2世に比べて
良い評価はされていないようね。


【ベネディクト16世とナチス】
ベネディクト16世には、子供の頃
「ヒットラー・ユーゲント」に所属していた過去があるわ。

ハリウッド女優のスーザン・サランドンは、
国際映画祭に招かれた際ステージ上でベネディクト16世のことを
2度も「ナチス」呼ばわりしていたりするわね。

でも、ヒットラー・ユーゲントの件については、
実際、彼自身には選択の余地がなかったの。

当時のドイツには「ヒットラー・ユーゲント法」があって、
ドイツに住む少年はみんなヒットラー・ユーゲントに強制加入させられていたのよ。
だから、彼を「ナチス」呼ばわりするのは、ちょっと酷いわ。


【その他】
保守派な上にコワモテ顔のベネディクト16世だけど、
実際はとても優しい方だという声も耳にするわ。

彼が就任した時には、イタリアでは
「恥ずかしがり屋で猫好きの教皇」として紹介されたそうよ。
猫好きなんて、なんか可愛いわよね。



ベネディクト16世の猫好きは本当に有名らしくて、
教皇に選出されたのに、飼っていた猫たちのことが心配で、
選出前に住んでたアパートにたびたび戻って
猫の世話をしていた、という逸話があるわ。

きっと教皇が住む場所では猫は飼っちゃいけないのね……。
猫好きにはちょっと厳しいわ。

また「外で猫を見ると話をする」という噂もあるわね。
バチカンの中庭に住んでいる野良猫たちともよく話をしていて
ベネディクト16世が歩いていると、うしろを猫が何匹もついてくるそうよ。


……以上。私が調べられたのはこんなところね。
色んな面があって一概には言えないけど、面白い人だなって思ったわ。
特に猫好きなところなんて、なんだか親しみが持てるわよね。



さて、私はランチに出掛けるための準備をするわ。
フランス人のボーイフレンドにバレンタインのチョコを渡さなきゃいけないの。
今日は他にも会いたい人が何人もいるから、結構忙しいのよ。

皆さま、ごきげんよう。

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